どんな人でも経営に関わっているなら
どこかゲンを担ぐなんてことがあると思います。
うちの店でも壁にかけられている物をよく見ていただくと
微妙に傾いていたり。
新人のスタッフがそれを直そうとすると
「だめだめ左をさげて右をあげておかなきゃ」と注意されます。
そう、右肩あがりの売上を願ってわざとそうしているのです。
僕は出勤が夜中なのですが
上野の街を歩いていると奇妙なことに気付きます。
上野って猫が多い町なんです。
それも黒猫が特に!
やはり黒猫が前を横切ると不吉な感じがします。
ジローラモさんがおっしゃってたのですが
イタリアでも同じような言い伝えがあって
イタリアでは黒猫に横切られたら
誰かが自分を追い越すまで待つのだそうです。
しかし夜中の上野でこれはなかなか難しいです。
うしろ振り返って早く誰か来いなんて思っても
たいてい眠りながら歩いている酔っ払いだったりしますから。
これは歩が遅い!
うちの店でのゲン担ぎに工場の床をピカピカに磨くといのがあります。
僕も毎日帰り際床をせっせと磨きます。
最近気がついたのですが
この行為にはもうひとつ良い面があります。
ずっと初心を忘れず謙虚でいられること。
最近、横柄な人によく出会います。
どうしてそんなに自信があるのか不思議に思うのですが。
驕るなかれ。
いつまでも初心を忘れず