◆小豆製品は低カロリー
和菓子は全般に洋菓子よりも低カロリーです。さらに、和菓子の原料として最も多く使われる小豆は、健康を保つ上で重要な栄養素の宝庫です。
◆豊富な食物繊維
小豆の健康機能面でまず注目されるのが食物繊維です。食物繊維を多く含む食べ物としては、豆類、穀類、海藻類、野菜類などがありますが、小豆には100g中に17.8gとごぼうの3倍もの食物繊維が含まれています。近年、欧米型の食生活が進むにつれ、食物繊維の摂取量は減少の一途をたどっています。食物繊維は腸の中で水分を吸収・保持することで、腸のぜん動運動を活発にし、便秘を解消してくれます。
◆ビタミンB群とミネラル
小豆には、炭水化物のエネルギー代謝に関与し、疲れを取り除くビタミンB1が豚のバラ肉に迫る量(100g中に0.45mg)で含まれています。また、脂質の代謝に関与するビタミンB2や、タンパク質の分解を促進するビタミンB6も多く、細胞、皮膚、髪、つめなどの再生を助けてくれます。これらの働きにより、美しい肌を保ち、肌荒れを防いでくれます。
ミネラルの中では鉄分やカリウムが豊富です。鉄分は赤血球のヘモグロビンの主成分で、鉄分が不足すると酸素が末端まで十分に行き渡らず、貧血状態に陥ります。鉄分の多いことで知られるほうれんそうと比較しても、おひたし一食分に含まれる鉄分の二倍以上が大福一個で取ることができます。
◆最強の抗酸化活性-小豆ポリフェノール
生活習慣病や老化、さらにはがんなどの病気の要因ともいわれる活性酸素。小豆にはこの活性酸素を除去する成分、ポリフェノールが赤ワインの2倍近くも含まれています。小豆は豆類の中でも特にポリフェノール含量が多く認められています。