<第2回>立川談志さんがご来店!?実店舗でのエピソード
−さて、今日はインタビューコーナーの第2回をお届けします。今回は実店舗のエピソードなどを伺っていきたいと思います。若旦那、宜しくお願いします。
若旦那:宜しくお願い致します。
−店舗には、大きな書が掛けられたり、お花が生けられていたりと内装が凝っておられますよね。あれは・・・?
若旦那:書は僕の書道の師でもある、奥田芳仙先生に書いていただきました。和顔愛語(わげんあいご)とは、他人に優しい言葉をかければ自然と自分も笑顔になるという仏教の言葉です。
花は店のスタッフの白砂さんが毎日、活けてくれるんです。生花は店を生き生きと輝かせてくれるんです。
−岡野さんが店頭に立たれる事もあるんですか?
若旦那:店頭にたつことはほとんどありません。本当は着物を着て、お客様を出迎えて、美味しいお茶でおもてなしをしたいのですが。作る作業に追われてしまい、残念ながらなかなか実現できません。
−常連さんもいらっしゃいますよね。どんな方がよく来店されますか?
若旦那:週になんどもいらっしゃる大きな会社の役員さんもいらっしゃれば、亡くなった奥様がうちのお菓子が大好きと、月にいちど来ていただけるおじいちゃまもいらっしゃいます。
−では、印象的なお客様といえば。
若旦那:以前、立川談志さんがふらりといらしたことがありました。大福を1個お求めになられ、美味しそうにひとくち頬張ると、食べながらまたふらりと店を出てらしたのがとても粋だなと感じた覚えがございます。
−「和菓子職人をやっていて良かった!」と思うのはどんなときですか?
若旦那:和菓子屋をやっているというととりあえず日本の文化的な手仕事を継承しているとイメージからか「立派だねえ」と言っていただけることですかねえ(苦笑)お付き合いする女性の親御さんの受けがいいです(笑)
それはともかく、人生の中では和菓子屋の修行が一番辛かったので、みなさんが美味しいと言ってまたご来店いただいたり楽天でリピートしていただいたりすることが一番嬉しいです。
— なるほど。本日はありがとうございました。
若旦那:こちらこそありがとうございました。
(11月某日 東京 上野にて)